司法書士試験を目指してから2年間の独学で合格するまで ~ドキュメント・司法書士試験 第1回~
こんにちは。
株式会社SEEHOの石動です。
今回より、「ドキュメント・司法書士試験」と題して、私の司法書士試験受験経験を時系列で書いていきます。
受験生の方、司法書士試験の受験を検討されている方には有用な情報をお伝えできると思いますので、どうぞお付き合いください。
1回目は、司法書士試験の概要です。
司法書士試験を受けようと思ったのは、2011年の7月でした。
会社の業績が悪化して不安を覚えたこと、以前から専門家として働きたいと思っていたこと、趣味のブラジリアン柔術で道場を出すには、安定した自営業になることが近道で、司法書士はぴったりだと思ったことがきっかけです。
司法書士試験は、毎年7月の日曜日に筆記試験があります。筆記試験の合格者が10月に行われる口述試験を受験でき、11月に最終合格者が発表されます。
口述試験の合格率はほぼ100%なので、事実上筆記試験を通れば合格です。
受験資格がないため誰でも受験が可能で、受験料は8,000円です。
試験科目は憲法、民法、会社法(商法)、刑法、不動産登記法、商業登記法、供託法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法と、かなり広範囲です。
試験は午前の部、午後の部に分かれ、概要は以下のとおりです。
午前の部
試験時間:9:30~11:30(120分)
試験形式:択一式(マークシート)
試験科目:憲法、民法、会社法(商法)、刑法 合計35問(105点満点)
午後の部
試験時間:13:00~16:00(180分)
試験形式:択一式(マークシート)および記述式
【択一式】
試験科目:不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法 合計35問(105点満点)
【記述式】
試験形式:ケースに応じて、登記申請書に記載する事項や判断理由等を記述する
試験科目:不動産登記法、商業登記法 各1問(70点満点)
2014年の出願者数は24,538人、受験者数は20,130人、合格者数は759人、合格率は3.0%でした。
近年の合格率は3%前後で推移しており、かなりの難関試験といえるでしょう。
この試験の難しい点として、午前の択一、午後の択一、午後の記述にそれぞれ足切り点が設定されることが挙げられます。
2014年の足切り点は、午前の択一が78点(35問中26問、得点率74%)、午後の択一が72点(35問中24問、得点率69%)、午後の記述が37.5点(得点率54%)でした。
合格点は207.0点(280点満点)でした。
合格するにはそれぞれの足切り点をすべて上回ったうえで、合格点を超える得点を獲得しなければなりません。
つまり、不得意分野を作れないということですね。
なお、記述式は午前・午後の択一式足切り点を両方とも上回らなければ採点されません。
2014年に記述式の採点を受けたのは2,033人でした。
9割近くの受験者が、択一で足切りされているわけです。
そして、それぞれで足切り点を獲得しても、合格点には満たないため、いずれかで合格点を積み増さなければなりません。
2014年の例では、足切り点の合計が187.5点、合格点が207.0点ですから、19.5点を得る必要があります。択一で7問上積みできれば合格できる計算ですね。
このように難関である司法書士試験は、専門学校に通わないと合格は困難といわれます。
たしかに、専門学校で使用する書籍は良質で、授業は理解の大きな助けになるでしょう。
ですが、専門学校に通っても必ず合格するとは限りませんし、効率的に勉強すれば、独学での合格も十分に可能です。
実際に、私は2年間の独学で合格しました。
しかし、経験やノウハウがなければ、合格できる勉強計画を立て、実行するのは難しいかもしれません。私も、一度目の受験ではスケジュール立案に失敗し、不合格でした。
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